このページの要点
- 分配の手続は「締め・確定・明細書の交付・異議・支払・調整」の順に書く。締め日・確定日・支払日の三つは別々に定める。
- 明細書には、売上、控除した費用の内訳、運営者の報酬、繰越損失、留保金、分配額の算式を載せ、裏づけの資料は請求に応じて開示する二段構えにする。
- 異議の期間とみなし承認は、承認の対象を明細書に記載された事項に限り、記載漏れや計算の誤りを訂正する道を残して書く。
- 遅延損害金は、率を定めなければ法定利率(年3パーセントを出発点に3年ごとに見直し。民法404条・419条)による。分配金との相殺を認めるかどうかも書く(同505条)。
分配は「締める・確定する・示す・異議を受ける・払う」の順に書く
利益の割合を決めても、毎月の分配が円滑に進むとは限りません。実際の共同事業で揉めるのは、割合そのものよりも、いつ締めて、いつ利益が確定し、どの書面で示し、おかしいと思ったときにどう言えて、いつ払われるのかという手続の部分です。このページでは、資金を出す側を「出資者」、事業を実際に動かす側を「運営者」と呼び、利益を分ける手続を条文にする際の要点を整理します。
手続の定めがない契約書では、運営者が自分の都合で計算し、出資者が結果だけを受け取る形になりやすくなります。反対に、出資者の側から見ても、明細書の項目や異議の期間が決まっていなければ、運営者が何を出せば足りるのかが曖昧なままになり、請求のたびに押し問答が続きます。手続を先に書くことは、どちらの側にとっても、争いを小さくする働きをします。
利益を分ける手続の順序
- 締め集計する期間の末日を決める。月末か、四半期末か
- 確定帳簿を締め、利益の額を確定する日と、その方法を決める
- 明細書の交付売上・費用・分配額の内訳を書いた書面を、期限までに出す
- 異議内容に疑問があるとき、期間内に理由をつけて申し出る
- 支払異議のなかった額、または争いのない額を、期日までに払う
- 調整後から誤りが分かったとき、次回以降の分配などで精算する
6つの段階のどこかが抜けていると、その段階が争いの入口になります。
前提として、利益の割合や、「利益」とは何を引いた残りなのかが決まっている必要があります。これらは共同事業の「利益」の定義の書き方で取り上げています。このページは、その定義を前提に、毎回の計算と分配をどう運ぶかを扱います。
三つの日付|締め日・確定日・支払日を別々に書く
契約書の分配条項で、締め日と支払日だけが書かれ、確定日が抜けているものが多く見られます。たとえば「各月末日締め、翌月○日払い」とだけ書かれていると、月末に帳簿が締まっているのか、いつ利益が確定するのかが読めません。一方で、別の条文に「利益は決算期に確定する」と書かれていると、月ごとの分配と決算期の確定が食い違います。月末に分配しているのは、確定した利益なのか、暫定の見込みなのかが決まらないまま、金額だけが動くことになります。
三つの日付の意味と書き方
| 日付 | 意味 | 書き方の例 | 抜けると |
|---|---|---|---|
| 締め日 | 集計の対象となる期間の末日 | 毎月末日。四半期ごとに締める場合は、各四半期の末日 | 売上や費用が、どの期間に入るのか争いになる |
| 確定日 | 帳簿を締め、その期間の利益が確定する日 | 締め日の翌月○日までに、運営者が利益を算定し、確定する | 分配が暫定なのか確定なのか、読み取れない |
| 支払日 | 分配金を受け取る側の口座に入る日 | 確定日の翌営業日、または明細書の交付から○日以内 | 遅延損害金の起算点が決まらない |
月ごとの分配と、期末の確定が別のサイクルで動く場合は、月ごとの分配を「暫定分配」、期末の確定後の精算を「確定分配」と呼び分けて書くと整理しやすくなります。暫定分配は、見込みの利益に基づいて払い、期末の確定の際に、払い過ぎ・払い不足を精算します。暫定分配が多すぎたときは、次の分配から差し引くのか、期末に一括で返すのかも決めておきます。
書き方の例分配の時期
- 運営者は、毎月末日を締め日として、本事業の売上および第○条に定める費用を集計し、締め日の翌月○日までに、当該月の利益を算定する。
- 運営者は、前項の算定の結果を、第○条に定める明細書とともに、出資者に交付する。
- 運営者は、前項の明細書を交付した日の翌営業日までに、第○条に定める割合に応じた分配額を、出資者が指定する口座に振り込む方法で支払う。
- 前各項の分配は暫定のものとし、事業年度末における確定した利益に基づき、第○条に定める方法で精算する。
日数は「○日」としています。日数のほか、確定する主体、交付する書面、暫定と確定の区別が揃っているかを確かめてください。
休日の扱いも決めておくと実務が止まりません。支払日が金融機関の休業日に当たるときは、前営業日に払うのか、翌営業日に払うのかを書きます。どちらにするかは当事者の取り決めですが、決めていないと、支払日が前後したときに遅れたのかどうかが争いになります。
もう一つ決めておきたいのが、分配の原資です。帳簿の上で利益が出ていても、売上が掛け取引で、まだ入金されていなければ、事業用の口座に現金はありません。入金を待たずに分配する書き方にすると、運営者が自分の資金で立て替えて払うことになりかねません。そこで、分配は利益のうち入金が済んだ部分に限り、未入金の部分は入金のあった月に分配する、という書き方がよく使われます。反対に、入金済みの範囲だけで分配すると、今後の費用の支払いに必要な現金まで出ていってしまうことがあります。そのため、事業に必要な運転資金として留保する額を先に確保してから分配する、という順序もあわせて決めます。留保金の考え方は共同事業の「利益」の定義の書き方で取り上げています。
明細書に載せる項目と、開示の範囲
分配の計算書は、「利益はこれだけでした」という結果だけでは、受け取る側が内容を確かめられません。どの項目を載せるか、その根拠の資料をどこまで見せるかを、契約書に書いておきます。
明細書に載せる項目の例
| 項目 | 載せる内容 | 置く理由 |
|---|---|---|
| 売上 | 商品・サービスの区分ごとの売上額 | 区分別に見ないと、利益の源が分からない |
| 控除した費用 | 科目ごとの内訳と金額 | 費用の範囲は、利益の額に直結する |
| 運営者への報酬・委託費 | 控除した額と、その根拠となる条文 | 利益を圧縮する項目として争点になりやすい |
| 繰越損失 | 前期から繰り越した損失と、今回填補した額 | 損失が残る間の分配を確かめられる |
| 留保金 | 積み立てた額と累計 | 分配されなかった理由が分かる |
| 分配額 | 算式(割合×分配の基礎額)と結果 | 計算の追試ができる |
| 資料の所在 | 請求書・領収書・口座の履歴を、どこに保管しているか | 開示請求の手がかりになる |
明細書そのものと、その裏づけとなる資料は区別して扱います。明細書には、項目ごとの金額を載せます。請求書・領収書・口座の履歴といった裏づけの資料は、出資者から請求があったときに、一定の期限内に開示する、という二段構えが基本です。常に全部を添付することを義務にすると、運営者の負担が大きくなります。逆に、請求しても出さなくてよい資料があると、明細書の検証ができません。開示する範囲から外してよいのは、他の取引先との契約条件など、共同事業の利益の計算に関係のない情報に限る、と書いておくと、運営者の側の秘密も守れます。
帳簿や口座の確認の仕組みは帳簿・口座・閲覧権の定め方で、費用として控除できる範囲は共同事業の費用負担の書き方で取り上げています。明細書は、これらの条文とつながっていて初めて役に立ちます。
異議の期間とみなし承認の限界
明細書の内容に疑問があるときの申し出の方法を、異議の条項として書きます。基本の要素は、異議を出せる期間、申し出の方法、異議に書くべき内容です。期間は明細書の交付を受けた日から数える形が分かりやすく、方法は書面か電子メールのどちらでもよいとするのが現実的です。異議には、どの項目のどの金額が疑問なのか、理由と根拠を書かせます。
期間内に異議がなかったときは、その明細書の内容を承認したものとみなす、という「みなし承認」を置く契約書も多くあります。運営者の側からは、計算を確定させて次の期に進めるために必要な定めです。ただし、みなし承認には限界があります。明細書に載っていない事項や、意図的に隠された事項まで確定させる趣旨に読むのは難しく、記載の誤りや計算違いが後で分かったときのために、訂正の方法を別に書いておくのが一般的です。みなし承認の効力がどこまで及ぶかは、契約の文言と実際の事情で変わります。
書き方の例(一般的な例) 異議の期間とみなし承認の書き方
異議の期間
理由「速やかに」では、いつまで申し出られるのか分からない。期間を数字で書けば、運営者は計算を確定でき、出資者は検討の時間を確保できる。
みなし承認
理由承認の対象を「明細書に記載された事項」に限り、誤りの訂正の道を残す。一方的な確定を避けることで、条項全体が不当に偏った内容と見られるのを防げる。
資料の請求
理由資料が出ない間に異議の期間が過ぎると、確かめられないまま承認とみなされてしまう。請求から開示までは期間を止める。
異議が出たときの処理も書いておきます。争いのない部分は予定どおり支払い、争いのある部分だけを保留する書き方にしておくと、異議を出しただけで全額の支払いが止まる事態を避けられます。その部分について協議し、整わないときの手順は、共同事業の終了と清算の手順や、契約全体の紛争の定めとあわせて検討します。
後から誤りが分かったときの調整
明細書を受け取って承認した後でも、売上の計上漏れや、費用の二重計上が、後から見つかることがあります。そのときの調整の方法は、契約書に書いておきます。書かないまま放置すると、過払いの返還や不足分の請求をめぐって、当事者の関係が悪化します。
調整の方法としては、主に3通りあります。1つ目は、次回以降の分配で差し引いたり、上乗せしたりする方法です。金額が小さく、事業が続いているときに向いています。2つ目は、一定期間内に一括で精算する方法です。金額が大きいときや、事業が終わる局面では、分割よりも一括の方が整理しやすくなります。3つ目は、一定期間内に分割で精算する方法です。払う側に資金余力がないときの現実的な選択です。
調整を請求できる期間も、決めておくのが望ましい事項です。無期限に調整を請求できるとすると、運営者は過去の期の計算をいつまでも確定できません。対象となる期の確定から一定の年数としておくのが、一般的な考え方です。ただし、故意に隠していた場合まで同じ期間で切るかどうかは、当事者で決めます。
契約に調整の定めがない場合でも、法律上の原因なく利益を受けた者は、その利益の存する限度で返還する義務を負います(民法703条)。悪意の受益者、つまり法律上の原因がないことを知って受けた者は、利益に利息を付して返還し、なお損害があれば賠償の責任を負います(同704条)。ただし、これらは一般的な枠組みであり、共同事業の分配では、契約で定めた調整の方法が先に使われるのが自然です。契約で方法を書いておくことで、この一般的な枠組みに頼らずに済みます。
過払いの調整の一例
- +確定した分配額○円
- -すでに支払った暫定分配額○円
- =差額(プラスなら追加の支払い、マイナスなら返還)○円
- -次回の分配で差し引く額差額の○円
- =次回の支払額○円
一括で精算するか、次回以降の分配で調整するかは、金額の大きさと事業の継続の見込みで決めます。
遅延損害金の率と、支払の相殺
分配が遅れたときの遅延損害金は、率を書かなければ法律の定めによります。金銭の給付を目的とする債務の不履行については、損害賠償の額は、債務者が遅滞の責任を負った最初の時点における法定利率によって定めます。ただし、契約で定めた率が法定利率を超えるときは、その契約の率によります(民法419条1項)。法定利率は年3パーセントを出発点とし、3年を一期として見直される仕組みです(同404条2項・3項)。現在の率は、法務省が公表している資料で確認します。債権者は損害の証明を要しません(同419条2項)。
契約で率を決めるときは、一般的な水準を大きく超える率を設けると、争いになりやすくなります。違約金や賠償額の予定は定められますが(同420条)、過大な定めは公序良俗に反するとされる余地があります(同90条)。率は、事業の規模や遅れによる損害の実態に見合った範囲にとどめるのが安全です。
もう一つ、分配金に関する書き方として重要なのが、相殺の取り扱いです。相殺とは、互いに同種の債務を負担する場合に、対当額で債務を免れることです(同505条1項)。運営者が出資者に立て替えた費用があるときや、出資者に損害賠償を請求できる事情があるときに、分配金から差し引くことを認めるかどうかを、契約書で決めます。当事者が相殺を禁止し、または制限する旨を定めておくこともできます(同505条2項は、その意思表示を第三者に対抗できる場面を定めています)。
書き方の例遅延損害金と相殺
- 運営者が分配金の支払いを遅滞したときは、支払うべき日の翌日から支払済みまで、未払額に対し年○%の割合による遅延損害金を支払う。
- 運営者は、出資者の書面による承諾を得た場合に限り、分配金から、出資者に対する債権を差し引くことができる。
- 前項の差引きをするときは、運営者は、差し引く額およびその根拠を、明細書に明示する。
率の数字は伏せています。相殺を認める場合は、承諾の要否と、差引きの内訳を明細書に記載する定めをあわせて書きます。
確認の問い遅延損害金と相殺を決める前に
遅延損害金の率は、法定利率を基準にするのか、別の率を定めるのか。
率を決めなければ法定利率になる。別の率を決めるなら、その理由を説明できる水準にする
遅延損害金は、どの日から起算するのか。
支払日の翌日からと書いておかないと、確定日や交付日からなのか、争いになる
分配金と、他の債権との相殺を認めるのか。
認める場合は、承諾の要否・内訳の明示・相殺できる債権の範囲を決める必要がある
異議が出ている部分について、遅延損害金は発生するのか。
争いのある部分まで遅延損害金が積み上がると、異議を出しにくくなる
支払の方法と保留|口座・手数料・端数・支払を止めてよい場面
支払の方法は、細かい事項に見えて、実務では意外に問題になります。受け取る側の口座は、書面で届け出たものとし、変更は事前の通知で行う、とします。振込手数料は、支払う側が負担するのか、受け取る側の負担で差し引くのかを決めます。計算の結果に端数が出たときは、切り捨て・切り上げ・四捨五入のどれにするかを、項目ごとに統一して書きます。金額は、税込か税別かを明記しておきます。
運営者が事業の売上金を預かり、そこから出資者に分配する構造のときは、受け取った金銭は出資者に引き渡すべきものです。民法の組合(各当事者が出資をして共同の事業を営む契約。民法667条1項)に当たる共同事業であれば、組合の業務を決定・執行する組合員には、委任の規定である民法646条(受け取った金銭などの引渡し)と647条(引き渡すべき金額を自己のために消費したときの利息と賠償)が準用されます(同671条)。契約でも、売上金を事業用の口座で管理し、そこから決まった日に分配する、という流れを条文にしておきます。
支払を保留してよい場面も、限定して書いておきます。たとえば、損失が残っていて填補が終わっていない間の分配、異議が出た部分、重大な義務違反が疑われて調査している間の分配です。保留の事由を書いておくことで、運営者が恣意的に支払を止めることも防げます。損失と分配の関係は共同事業の赤字・損失の負担で取り上げています。
分配の手続を締結前に確かめる
- 締め日、確定日、支払日を、別々に書いている。
- 月ごとの分配が暫定か確定かを書き、期末の精算の方法を書いている。
- 明細書に載せる項目を一覧にし、裏づけ資料の開示の請求先と期限を書いている。
- 異議の期間、方法、記載すべき内容を書いている。
- みなし承認の対象を明細書に記載された事項に限り、誤りの訂正の道を残している。
- 後から誤りが分かったときの調整の方法と、請求できる期間を書いている。
- 遅延損害金の率と起算日を書いている。
- 相殺を認めるかどうかと、認める場合の条件を書いている。
- 支払を保留できる場面を限定している。
起きがちなこと
場面別に見る、分配手続の抜けから起きること
- 毎月の分配のとき月末に払う約束はあるものの、利益の確定は決算期とされているため、毎月の金額が暫定なのか確定なのか分かりません。期末に精算の話が出たとき、すでに受け取った分配をめぐって見解が分かれます。
- 明細書が出ないとき利益の額だけが口座に振り込まれ、内訳を見せてもらえません。明細書の項目も開示の期限も決まっていないため、請求しても「必要ない」と返され、疑問が解けないまま時間が過ぎます。
- 異議を出したいとき異議の期間が短く、資料が出る前に過ぎてしまいます。みなし承認の定めがあるため、後から誤りに気づいても、承認したものとして扱われると言われます。
- 後から誤りが見つかったとき費用の二重計上が数か月前の期に見つかりました。調整の方法も期間も決まっていないため、返還の方法をめぐって話し合いが進まず、次の分配が止まります。
- 支払いが遅れたとき遅延損害金の率も起算日も書かれていません。遅れている間の損失を請求しようにも、根拠が契約書になく、法定利率による請求にとどまります。
よくあるご質問
利益の分配は、毎月払うのと決算後に払うのと、どちらが一般的ですか。
どちらも使われます。月ごとの分配は、見込みの利益に基づく暫定分配とし、事業年度末の確定した利益で精算する、という二段構えがよく使われます。月末払いと書きながら、利益の確定を決算期とする契約書は、月ごとの金額が暫定か確定かが読み取れず、食い違いの原因になります。締め日、確定日、支払日を別に書き、暫定と確定を区別することをお勧めします。
明細書には、何を載せればよいですか。
売上の区分ごとの金額、控除した費用の科目ごとの内訳、運営者への報酬や委託費を控除した場合はその額と根拠、繰越損失、留保金、分配額の算式と結果が基本です。裏づけの資料(請求書・領収書・口座の履歴)は、明細書とは別に、請求があったとき一定の期限内に開示する、という二段構えにすると、運営者の負担と検証可能性のバランスが取れます。
異議を出せる期間を過ぎると、もう何も言えなくなりますか。
契約書に「期間内に異議がなければ承認したものとみなす」と書かれていても、その効力は文言と事情によって変わります。明細書に載っていない事項や、意図的に隠された事項まで確定させると読むのは難しいと考えられます。契約書の側では、承認の対象を明細書に記載された事項に限り、記載漏れ・計算の誤り・虚偽の記載があったときの訂正の方法を書いておくのが一般的です。
分配が遅れたとき、遅延損害金は当然に請求できますか。
金銭債務の不履行については、損害賠償の額は法定利率によって定まり、債権者は損害の証明をする必要がありません(民法419条)。契約で率を定めたときは、法定利率を超える率でも、その率によります(同条1項ただし書)。法定利率は年3パーセントを出発点に3年ごとに見直されますので(同404条)、現在の率は法務省の資料で確認します。率を契約で決めるなら、過大にならない範囲にとどめます(同90条)。
分配金から、立替えてもらった費用を差し引くことはできますか。
相殺は、互いに同種の債務を負担する場合に、対当額で債務を免れる制度です(民法505条1項)。契約書で、分配金から他の債権を差し引くことを認めるかどうかを決めておくと、後の争いが小さくなります。認める場合は、出資者の書面による承諾を要するか、差し引く額とその根拠を明細書に明示するかを書いておきます。
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本ページは一般的な情報提供です。共同事業の内容、出資の形、当事者どうしの関係によって、必要な定めは異なります。条文は e-Gov法令検索(法令API)で確認しています。参考: e-Gov法令検索 / 法務省 / 中小企業庁